芸術という芸、生きるという術
「禁じられた楽園」(119/122)
恩田陸の
ファンタジックなホラーストーリー。
舞台はいつの間にか熊野に。
聖域で繰り広げられる、
夢と現実の間に翻弄される登場人物のドラマにシンクロして、
読者も不思議な感覚に
いつのまにか入り込めます。
天才芸術がか仕掛ける罠に、
真っ当に応えることが出来たのは、
誰よりも真っ当に生きてきた人。
当たり前か。
芸術だって、最終的には人の営み、芸の一つであり。
たまたま、そこの道に進む人が少ないだけ。
真っ当に生きるという道、芸を目指すことと、
絵を書く?
楽器を奏でる?
文字を紡ぐ?
一緒でしょ、最後は。
だから、やり遂げることが大事なだけ。
そう、幻想的な舞台、シチュエーションに惑わされたらダメ。
無理して奇なる事に手を染めても全く意味なし。
そう、真っ当に進もう。
それが、きっと、正解だから。
※はてな年間100冊読書クラブ(2005-2006.128/108)
- 作者: 恩田陸
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