趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

!!!!、痛快、350ページ

犯人に告ぐ・下」(3/122)




いやー、一気読み。
マジでエンタテインメント小説。
それも極上の。


テレビのニュース番組を使って殺人事件の捜査をするなんて、
ありえない設定が、とりあえずエンタテインメント。
そんな嘘の設定を支える、
登場人物の設定が、実にエンタテインメント。


この作品、ホント、一歩間違えば、
漫画チックな、ちょっとだけアウトロー風な刑事が活躍する、
派手な作品になってしまうんだけど、
雫井脩介の力だね、
簡単に楽しめるだけじゃなく、読後感も味わえる秀作になってます。


それにしても、
主人公の巻島が、
上司に対して今までの鬱憤を晴らすシーンは最高!
どうやって「仕返し」するのかと思ったら、
はは〜ん、こうくるとは…!
まさに「痛快」なり。


ベースとなるテーマは、
非常に深刻で、考えさせられるものだけど、
それを、
無理なく、巧みにエンタテインメントに仕上げた作品です。
これならば、
誰にでも薦められるかと。




いやー、読書、楽しんじゃいました。




はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)

犯人に告ぐ 下 (双葉文庫)

犯人に告ぐ 下 (双葉文庫)