で、正義とは

「暗殺のアルゴリズム・下」（8/122）

やっぱり、
テーマは、
何が正義？

ラドラムの勢いのままに読了。
結末は、まあ、ある程度、読めてはしまいますが、
本作では、ここにポイントがあるわけではなく。
もちろん、ハリウッド映画化してしまえば、
素敵な作品になることは間違いないけど・・・

本作品の一つの大きなテーマ。
5人の命を救う為に、1人の命を犠牲にして良いのか？
5-1＝4。
その「4」は正しいのか？
更に言えば、
10,000-1＝9,999。
その「9,999」は正しいのか？

その正しさの根拠は誰が決めるのか？
深い問題。

自分の幸せ。
みんなの幸せ。
日本の幸せ。
人類の幸せ。
地球の幸せ。
全ての幸せ。
その、幸せの根拠は？基準は？意味は？価値は？

ストーリー、そっちのけで、考える、喜び。
やっぱ、読書は楽しいな。

※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)

暗殺のアルゴリズム〈下〉 (新潮文庫)