面白い、って言ってしまって良いのか?
「M8」(10/122)
凄い面白いです。
こんな「地震」小説、はじめて!
非常にリアルであるが、
ちゃんとしたフィクションとして成立している。
マイクル・クライトン風、って感じ?
ある時は冷静な描写。
その中に、感情移入できるシーンが、
適度に織り込まれている。
そう、織り込まれている。
決して、投げ込まれていない。
唐突にお涙シーンが登場するわけでない。
リアルの中に、リアルに登場する心の葛藤。
ノンフィクションを越えたフィクション。
そこが小説の醍醐味!
そこが、面白い作品に仕上げている要素なのかも。
高嶋哲夫、巧みだ。
それにしても
東京に地震、絶対来る。
神戸の震災の記憶、大事にしなきゃ。
これを読んで、面白い、と思えない人がいる事実を受けとめるべき。
人が死ぬのは簡単なことなんだ。
自然の力の前では、ほぼ無力…
でも、でも、
それじゃ、生きている意味がないじゃない。
神戸の意味が、無いじゃない。
面白いから、読んで!
そして、神戸を思い出して!
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
- 作者: 高嶋哲夫
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 文庫
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