僕には、無理です
「サウスバウンド・上」(11/122)
「サウスバウンド・下」(12/122)
奥田英朗の語り口、というかペンタッチ。
ああ、読んでいて気持ちが良い。
最後まで書ききらない、微妙な加減。
熱い思いと、冷たい視線が絡み合う。
その奥田が作り出した世界観の中で、読者は自由に「妄想」する。
元「過激派」が中野から沖縄に移住する。
小学6年生が成長する。
夫婦が助け合う。
過激派の父は、体制に組しない。
完全なる体制派の僕には、無理だ。
体制派の生き方は楽です。
妥協する見返りの安定。
従うという行為の「楽しさ」。
多数派であるという驕り。
過激派の一郎パパは、
自由を求めているのとは違うんだなあ。
束縛を恐れているわけでもない。
敢えて言うならば、ただ正直に生きているだけ。
体制派の裏返しのエクスタシーを十分に感じることが出来る本作。
羨ましい限りです。
真似したくない(本当は、、、真似出来ない…)けど憧れます。
ああ、僕の人生、嘘だらけ。
トホホ…
何か、人生、つまらな〜いと思っている人は、チョット、読んでみてください。
ふつふつと、楽しくなれなれますよ!
オススメっす。
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/08/31
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 39回
- この商品を含むブログ (130件) を見る
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/08/31
- メディア: 文庫
- 購入: 2人 クリック: 8回
- この商品を含むブログ (104件) を見る