脳を駆使する読書のエクスタシー
「ポー・シャドウ 上」(13/122)
19世紀半ばの
ボルティモアでの
死の謎を解明するストーリー。。。
まじ、ありえないでしょ。
だから、何?
何が言いたいの?
でも、その理不尽さを脳味噌で受け止めるのが、
活字の世界で遊ぶ理由の一つだったりするわけで。
マシュー・パールという作家のテクニックは凄いと思います。
ギリギリのラインで読者に挑戦する姿勢。
それだけで満足。
最終的に、物語的に納得できなくても、
これだけ過程に罠を仕掛けてくれたんですから!
更に言えば、
翻訳の鈴木恵さんも卓越した技巧の持ち主であろう。
さあ、下巻。
闘うよ、活字の波と。
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
- 作者: マシューパール,Matthew Pearl,鈴木恵
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/09/28
- メディア: 文庫
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