趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

冴えた小説、読みませんか

「石の猿・上」(23/122)




おなじみ「リンカーン・ライム」シリーズ。
ジェフリー・ディーヴァー、冴えまくり。
頭脳明晰。
だけども、所詮、人間なんて感情の動物。
正義と欲望。
そして生きることへの切なる願いが錯綜する。


舞台はニューヨーク。
始まりは不法入国。
敵は「蛇頭」。
チャイナタウンは恐怖の闇に静かにつつまれる…
裏切り、報復の殺人のチェインリアクションは、
下巻に向けて加速する。



中国、中国人、中国の文化の描き方が、非常に面白い。
決して過剰ではないものの、
デフォルメされているあたりが、さすがエンタテインメント。
また、東洋の異人・異文化を受け入れる西洋人のリアクションは、
非常にリアル(に思われる)。



それにしても、ディーヴァーは読んでいて楽しいです。
無駄がない。
不足もない。
これだけ気持ちよくページをめくることが出来る作家、
そうはいませんよ。







はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)

石の猿〈上〉 (文春文庫)

石の猿〈上〉 (文春文庫)