聖なる暴力。。。
「悪の華」(25/122)
なぜ、人は、
暴力を憎みつつ、
憧憬の念を抱くのか…
新堂冬樹の、
冷たくも血潮溢れんばかりの文字の波が、
人の心を、
疑念の暗闇に陥れる。
そこに小説のエクスタシーを感じないわけにはいかないのである。
イタリア、
シチリアマフィアの、
アクティブで冷血なオープニングから、
歌舞伎町、
更に蛇頭、
そして中国、台湾のマフィアの凄惨な…
暗く速く、そして切なく。
愛とか、恋とか、信じるとか、
どこまで信じるべきなのか?
答えは、
きっと、
信じる自分を信じること。
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
- 作者: 新堂冬樹
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- メディア: 文庫
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