推理は、小説だけの、特権では無くて
「触身仏」(35/122)
民俗学ミステリー第二弾です。
出来る、斬れる女、蓮丈教授。
ちょっと出来ない?あまり斬れない?男、内藤助手。
ナイスなコンビが活躍します。
短編の連作。
一つ一つの民俗学エピソードが秀逸。
それぞれ長編に拡大してもらいたいですよ。
すぐに読み終わってしまうのがモッタイナイ!
中でも、5本目の「御蔭講」が非常に分かりやすかった。
土地土地に伝わる、儀式やシキタリって、
文字では理解しても、
血や肉では、なかなか分かりにくく。
特に田舎が東京なんで、田舎の独特な空気を体感した事がないので。
そんな中で、この作品の「講」は唯一、実感に近いものがあったかな?
で、学問は、推理の蓄積なんだなと理解。
文系、理系問わず、
学ぶ、探求する、理解する、解くということは、
要するに「推理」ってことなんですね。
さてと、これをキッカケに北森鴻、ちょっと追っかけます。
また楽しみな作家さんに気づいてしまいました。
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※yonyonsanの走りブログhttp://ameblo.jp/yonyonsan/
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