趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

、、、、ぅう、暗い、重い、切ない。

「晩鐘・上」(64/122)




乃南アサ
救われない小説。。。。。


この、春の爽やかな陽気の、この町にも、
所々に、悲しみ、憎しみ、哀れみが潜んでいる。
いや、
潜んでいるのではなく、
どちらかというと、それらの負の力の方が、本当は主流派なのかもしれない。
ただただ、
皆、無理して、頑張って、努力して、歯食いしばって、
生きているだけなのかもしれない。


物語は、
犯罪被害者の家族と、
犯罪被害者になってしまった元犯罪者家族の2ラインが、
とある新聞記者を媒介に危うく交差していく。
心の奥底にある、
爆発寸前の感情を、
抑えに抑えきった人たちが生きている。


一言で言えば、とてつもなく「暗い」話。


でも、それが現実。


さあ、下巻。
きっと、誰も、救われないんだろうなあ・・・




はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
http://ameblo.jp/yonyonsan/

晩鐘〈上〉 (双葉文庫)

晩鐘〈上〉 (双葉文庫)