唯一、全人類にとって平等なこと
「窓際の死神」(80/122)
それは、生まれた瞬間に死ぬことが決まってる事。
そう、生は、死とセットです。
でも、人にとって、死は怖い。怖すぎる。
そこで、緩衝材として「死神」っているのかも。
死神の存在を認めることが、
人間の究極の自己弁護なのかもしれません。
で、柴田よしきの本作品。
ちょっとダメ系なOLと、実は死神な窓際リストラ寸前サラリーマンの話。
死を願うもの。
死を自覚するもの。
死を目の当たりにするもの。
日常の中にさりげなく存在する「死」を優しく読者に問いかけます。
生きていく上で、このファンタジーは、大切です。
ちょっと、意味も無く疲れている時に、
読んでみると、
すっと肩の力が抜けて、
安心できる作品だと思います。
そう、シンプルに。
生きていく最終目的は死ぬことですから。
だからこそ、
楽しく、思う存分、生きてくんですから!
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 柴田よしき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/01/29
- メディア: 文庫
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