趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

「仕事をすること」と「生きていくこと」

「虚構金融」(89/122)



金融スキャンダル。
政界、財界、そして官僚がそこには絡む。
自殺?
否、他殺?
動機は?理由は?
そして、話は日米間の外交問題まで一気に拡大。
その先に見えてきた真実は。。。
バブルの責任は?
日本経済の舵を取るのは誰なのか?
そして、本当の「悪」の根源はどこにあるのか???
そんな、とてつもなく大きな問題に挑むのは、
主人公、東京地検特捜部の後鳥羽検事。
彼のひたむきな姿は素晴らしい。


そんな物語を、卒なくまとめてしまう高嶋哲夫は凄い。
一見、突拍子もないストーリーを、
後鳥羽検事という人物像で、
完全にまとめきる筆力、感服。




で、読後に、ふと思いました。
検事も、ただの仕事です。
お給料、もらってるわけですから。
生きていくためにやっているわけです。
でも、ですよ、
・生きていく為に仕事をする
それで良いのでしょうか?
・仕事をする為に生きている
こっちの方が、実は素敵なことなのではないでしょうか?
というか、こんな気持ちになれる素晴らしい「仕事」に出会うことが出来れば、
人生は楽しいのではねいでしょうか?
ここは人によって意見が分かれるポイントかもしれません。


あなたは、いかが?



はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

虚構金融 (文春文庫)

虚構金融 (文春文庫)