趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

有栖の気合い

「マジックミラー」(91/122)



トリックとは、
ミステリーの根幹である。
そんな有栖川有栖の本質を堪能できる作品です。
アリバイに挑む。
アリバイを崩す。
作品内でアリバイトリックの講義まで実施するほど、
読者にヒントを与えつつ、
読者に挑む、そのミステリー魂。


犯人探しではなく、
トリック破りが本作品のテーマです。
かと言って、コロンボみたいに明確に犯人を提示するわけではなく。
そこは、有栖川、一捻り、二捻り、ちゃんとかましてます。
そこは「本格」の証かと。


もう、ネタバレになるんで、あまり書けないんですが、
ナイスキャラ、編集の片桐さん、素敵です。
ミステリーの中に、たまに現れる。エアポケット。
読者は、謎に、知らぬ間に、引き込まれていく。。。


やっぱり、巧みな有栖です。




はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

新装版 マジックミラー (講談社文庫)

新装版 マジックミラー (講談社文庫)