趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

病院という空間

ナイチンゲールの沈黙・上」(129/122)
ナイチンゲールの沈黙・下」(130/122)



病院という、
健康な人にとってはミラクルな、
そうでない人にとっては、
忌むべき場所なのか、救いの場所なのか、
境界線が微妙な世界で繰り広げられるサスペンス、そして人間模様。
間違いない、面白い。


ご存知、バチスタシリーズの第二弾。
まさか「桜宮サーガ」だとは知りませんでした。
この先、どれだけ楽しめるのか、
いやあ、期待しちゃいます。


今回は「歌」です。
歌という、なんか非常に非科学的なオブジェクトが、
院内を駆け抜ける。
伝説の歌手と、ちょっと変わった看護師の体から発せられる声は、
人々を、
或るときは地獄に突き落とし、
或るときは天国に連れて行く。


更に舞台は小児科病棟。
ただでさえ哀しいドラマが渦巻く病院で、
最も切ない場所が舞台。
登場する子供(=患者)達が、泣かせるんです。


そんな、あまりにも劇的な物語の設定を陳腐化させない海堂尊の筆力を、
これからもずっと堪能し続けていたいものです。









はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)

ナイチンゲールの沈黙(上) (宝島社文庫 C か 1-3 「このミス」大賞シリーズ)

ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)

ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)