負けたと思っている人の下品なSEX
「ララピポ」(132/122)
いや〜。。。
朝から地下鉄の中で読んでいて、
久しぶりに「嫌な」気分になりました。
人と話せない駄目ライターが最後にたどりつくSEXとは?
風俗専門スカウトマンの純愛とは?
家を片付けられない熟女AV女優の犯罪とは?
NOが言えない男が自殺するきっかけは?
エロ小説家の自尊心の源は?
デブ専門AVでのみ輝く女性の生甲斐は?
あ〜、読みたくない。
この登場人物の中に、自分を見つけしまうかもしれない。
というよりも、既に発見し自覚しているのからこそ、
読みたくないのかも。
でも、六つの短編が一つにまとまる巧みな構成。
それぞれの話の連携の緩さが、時差が上手い。
読書好きな人の琴線に触れること、間違いなし。
そして、奥田英朗の魔術とでも言うのでしょうか。
こんな最低な物語も、
生きているという奇跡、生きていくという偉業に見えてくるんです。
そう、僕の座右の銘、「生きてるだけで丸儲け」は究極に正しい。
※はてな年間100冊読書クラブ(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 奥田英朗
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- メディア: 文庫
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