えっ!?ここで泣かされるなんて。
「1985年の奇跡」(7/122)
いやね、
バカで純粋な青春謳歌小説だと思っていたわけですよ。
中途半端な高校2年生の「僕」が、
恋愛とか、勉強とか、そして本作品の軸である野球を通して、
ほろ苦いノスタルジーを感じられるだけだと思っていたんですよ。
事実、
緻密な描写をしつつ、
ちょっと抜けた僕のキャラクターで、
実に面白く、懐かしく、切なく表現されていく心象風景を目の前にし、
ワクワク、そしてドキドキしながら、
読んでいました。
もう、満足でした。
が、しかし。
が、しかし。
まさか、(文庫での)375頁から376頁をめくった、その時。
会社の近くの喫茶店で、
オムライスを食べながら、
涙してしまいました。
いやあ、五十嵐貴久に完敗。
参りました。
まさに自分のあの頃にシンクロ率560%。
でも、
新田でもなく、
国生でもなく、
福永でもなく、
当然のことながら立見でもなく、
名古屋でしたから。。。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 五十嵐貴久
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2006/06
- メディア: 文庫
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