イヌと戦争と人間
「ベルカ、吠えないのか?」8/122)
衝撃的な作品でした。
なんと評せば良いのか分かりません。
敢えて言うならば、格調高い、とでも言うのでしょうか。
誇り高き作品でしょうか。
簡単に言えば軍用犬の物語なのです。
それにまつわる政治、国際情勢と、
歴史に翻弄される人間達を描いています。
でも、そんな簡単な内容ではありません。
イヌの情念というか、魂というか、生き様というか、
とにかく、そういうものが世界を飲み込み、
生き物としての役割を果たし、
死んでいく。
人間という生き物は、
戦争をし、戦争をし、戦争をし、戦争をする。
そして、また戦争をする。
そして、イヌは宇宙にも行く。
そして殺される、確実に。
読んでみて欲しい一冊。
好き嫌いはあるかと思いますが。
刺激的です。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 古川日出男
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/05/09
- メディア: 文庫
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