美しすぎるミステリー
「紅楼夢の殺人」(20/122)
中国の偉大なる小説「紅楼夢」がモチーフであることも知らず、
当然ながら「紅楼夢」の中身も知らずに、
読み始めた本作品。
美しい。
描かれる世界も美しい。
登場人物は圧倒的に美しい。
当然、謎解き、美しい。
このパーフェクトでビューティフルでミステリアスな芦辺拓の作品。
堪能です。
書き始めは、なんか、漢文っぽく思えて、
読みずらいかな〜とか感じてましたが、それは完全な勘違い。
この麗しき世界に漂える幸福を噛締めつつ、
連続殺人事件にまきこまれるエクスタシーに一気に飲み込まれます。
PCではなかなか打ち出せない難しい漢字の名前が、
ズバっと攻めてきますが、畏れることはありません。
さあ、読みましょう。
そして、
紅楼夢の片鱗を楽しみましょう。
さらに、
紅楼夢、読みましょう。でしょでしょ。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 芦辺拓
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/08
- メディア: 文庫
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