ストーリーテリングという技
「天使の爪・上」(31/122)
「天使の爪・下」(32/122)
今更ながら、
読んだのですが、
やっぱり大沢在昌、面白い。
解説の十河進の言う通り、圧倒的な「ドライブ感」。
追い立てられるかのように、
頁を捲らざるを得ない。。。
本作品、「天使の牙」の続きです。
って知らないで読み始めたのですが、充分、楽しめました。
逆に、
牙の明日香を知らないだけに、
爪のアスカの気持ちを読み込むことが出来たかもしれません。
アスカのジレンマの「素」を読んでいないので、
そこを想像しながら話を進めていける。
まあ、そんな読み方が出来るのは、
物語の強さがあるからでしょう。
今回は、とにかく殺戮シーンが多いです。
ロシアの殺人鬼「ヴォールク」の戦闘シーンの描写は秀逸。
今まで、どんな映画でも見たことがないような、
物凄い映像が浮かび上がってきます。
が、そんなシーンばっかりだったら、それこそC級ハリウッド映画だけど、
急展開するけど、
決して軸のぶれないストーリーがあるんで、
文庫1,100ページ、飽きることなく読める。
もう読むのが止められない。。。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
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