あ、謎が解けてる。。。
「ウォリス家の殺人」(37/122)
創元推理文庫、ってだけで期待感、高まりますよね〜
でも、何読んでよいか、知識の浅い私には、
なかなか見極めることが出来なくて、、、
で、このミス2009の10位。
D.M.ディヴァイン、「悪魔はすぐそこに」の作者です。
いやあ、期待通りの良質なミステリでした。
ある田舎の一家に起こる殺人事件。
1970年代のイギリス。
被害者はバラエティテレビ番組にも出演するような著名な作家。
奥さんは不倫。
不倫相手は弁護士。
駄目な弟も最近近くにやってきた。
恐喝の可能性あり。
姉妹の姉は婚約したものの、母は大反対。
そんな中、主人公は大学教授。
被害者とは「兄弟同然」の幼少期をすごす。
ちょっとずつ、微妙に複雑な関係。
派手さはないけど、
その底に静かに流れる「殺意」がある。
が、その殺意を、ミステリではなく、
なんか普通の小説(って言い方、おかしいですけど)に溶かしこんでる。
べつにミステリじゃないみたい。
でもでも、物凄い「パズル」が埋め込まれて感じ。
翻訳の中村有希の功績も大きいのかも。
いい仕事、読ませてもらいました。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: D.M.ディヴァイン,Dominic Devine,中村有希
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2008/08
- メディア: 文庫
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