趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

キスは、怖い

秋期限定栗きんとん事件・上」(68/122)
秋期限定栗きんとん事件・下」(69/122)
 
 
春が過ぎ、
夏が来て、
そして長い長い秋を迎えることになりました。
 
米澤穂信のキレは、
とどまることを知りません。
最後の一行。
もの凄い衝撃ですよ。
 
小市民シリーズ第三弾。
今回は放火です。
わが町で発生した連続放火犯を、
功名心に煮えたぎった高校新聞部記者が追い詰める、
若く、弾けた、青春謳歌ミステリー、、、
の訳がない!
  
小鳩君にも彼女が出来て、
小山内さんも思いがけない告白を受けて交際開始。
高校生の気持ちの危うさを描く、
爽やかであり、悩ましくもある青春ストーリー、、、
の訳が無い!!
 
だって、米澤穂信ですから、そんな甘い訳が無い。
340度は青春の甘い香りでコーティングしつつ、
残り20度で、
読者に投げかけてくる、
165kmのストレートでもあり、
捕球すら困難なナックルでもあり、
その球筋を見極めるたと思った先に、
あの、
衝撃の、
ラスト一行。。。。
 
 
 
とにかく、
文庫の表紙にだまされてはいけません。
ラノベチックなタイトルを見過ごしてはいけません。
その設定から、
米澤穂信(と編集者)の罠ですから。
 
さあ、罠に嵌りましょう。
絶対に嵌るべきです。
その際は、
必ず、春期限定イチゴタルト→夏季限定トロピカルパフェの順番で。

 
絶対、読むべし。
 
 
はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

秋期限定栗きんとん事件〈上〉 (創元推理文庫)

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)

秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)