二人の女性の間で揺れ動く
「ジウ<1>」(75/122)
二人のヒロイン、って立て付けが上手い!
三部作の導入作品。
二人の行動様式を巧みプレゼンしてます。
読者は、
果たして、美咲と基子、どちらの味方につくべきか?
という楽しみを、
誘拐、そして現場突入事件という緊迫した状況が、
とてつもないハイスピードで展開していく作品の中で、
享受することができるのです。
まさに、一粒で二度おいしい(古っ)。
ジウという稀代の犯罪者(?)を中心に、
この警察小説は進行していきます。
犯罪は人間の欲の延長線上に存在するというテーゼの中、
ジウの「欲」とは何なのか、
何を求めて生きているのか、
これが今後二作品の主題になるのでしょうか。
ちなみに<1>では「愛」では?という回答が提示されています。
果たして、これが正解なのでしょか?
ちなみに、
今のところは美咲65%支持ってところです。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
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