トリックを読む快感
「長い家の殺人」(88/122)
歌野晶午のデビュー作か、、、
この純粋なミステリー、
というよりも推理小説って呼んだ方がしっくりするかもしれませんが、
とにかく、
これほど鮮やかなトリックとトリック解明、
久しぶりに読んだ気がします。
1988年作品です。
大学卒業タイミングでラストライブをしようと、
秋、越後湯沢でリハ合宿に出かけた6人の仲間たち。
が、そこで一人死亡。
その事件を乗り越えて、
春、新宿でラストライブを決行するが、
その途中、また一人死亡。
さて、犯人は?
死体が消えるのはなぜ?
人魂?
幽霊?
泥棒?
そんな「小細工」がビッタリと嵌った時、物語は終了します。
そして、プロローグの「秘密」も。
実に旨い。
歌野晶午は、デビューしたときから歌野晶午です。
こういう作品を、
いつか書いてみたいと、
ミステリーファンならば、誰もが夢想するような佳作。
オススメです。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 歌野晶午
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/04/15
- メディア: 文庫
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