謎が謎が謎が謎が
「ルパンの消息」(96/122)
なんと、横山秀夫のデビュー作なんですね。
読み終わってから知りました。
時効成立の日の刑事たちの戦い。
15年前の高校生活に秘められた謎の数々。
女性教師の自殺は殺人?
そんな「謎」のタレコミから始まる24時間の攻防戦。
テスト問題用紙を校長室から盗み出すという可愛い犯罪と、
昭和の大事件・三億円事件が「ルパン」で出会うとき、
当事者それぞれをドラマが明らかにされていく。
恋愛、虐待、憧憬、信頼、遊戯。
一人の人の死という現実の周りに、
これだけのドラマを無理なく詰め込む横山秀夫は、
やっぱ、デビューから凄い、凄すぎる。
ここでこの人が!っていう
ちょっとドラマチックすぎる展開もありますが、
登場人物たちのドラマの背景設定の巧さが、
見事にカバーしてくれてます。
ページをめくるたびに、謎が深まる。
え、この謎、全部、解決するの?とちょっと心配になるくらいだけど、
大丈夫です。安心して読んでください。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 横山秀夫
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2009/04/09
- メディア: 文庫
- 購入: 3人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (74件) を見る