趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

夏休みの二冊

星の王子さま」(117/122)
銀河鉄道の夜」(118/122)
 
7月、ハワイ島のマウナケアで星を見ました。
東京生まれ、東京育ち、田舎も東京な自分にとって、
この星空は衝撃的でした。
あ、夜って明るいんだ。
天の川って雲みたいだ。
ツアーガイドの方が、
次々と星座の説明をしてくれるのを興味深く聞きながら、
短い時間でしたが、
真夏の夜の夢を見させていただきました。
 
そして、この二作品。
空を見上げるだけで、
人のイマジーネーションはここまで跳べるんだ。
 
王子さまの孤独は
夜空の偉大さに押しつぶされてきた人間の小ささの証なのか。
ジョバンニの逃走は
地上からの離脱を心から願う人類の希望なのか。
 
作者の歴史的背景は著しく異なれど、
サンテグジュペリは1900年生まれ。
賢治は1896年生まれ。
賢治は1933年に病死。
サンテグジュペリは1944年に偵察飛行中に行方不明。
うん、シンクロしてる。
  
 
本作品「銀河鉄道の夜」は短編集です。
実は、初めて、ちゃんと賢治を読みました。
この人、ちょっと、切れてますね。童話じゃないです。
登場人物の狂気、きっと子供時代には、
それを素直に受け止められる心の深さがあったのでしょう。
賢治は
自分の精神状態のバロメーターなのかも。
 
  
はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

星の王子さま (集英社文庫)

星の王子さま (集英社文庫)

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)