無駄に、死ぬなっ!
「栄光なき凱旋・下」(125/122)
栄光も無く、
誰からも忘れ去られた凱旋の結末は、
小さいけど、深い感動を与えてくれました。
1,500頁の
戦争ドラマ終盤は、
解説の方も書いているように、
映画「プライベート・ライアン」のあの凄惨な戦闘シーンを、
まざまざと、文字だけで見せつけてくれました。
戦争だから、
当たり前ですよね。
ただの、大量殺戮ですから。
殺さないと、殺されるし、
殺しても罪じゃないし、
そりゃあ、殺すしかないでしょ。
そんな絶望的な兵士達の絶望的ば絶叫が静かに響き渡ります。
もう、戦争、最低。
死んじゃダメだよ、生きなくちゃ。
殺しちゃダメだよ、何か別の解決方法があるはずだよ。
なんで、そんな簡単なことが、
人間は出来ないのでしょうか?
超、馬鹿です。
久しぶりに読んだ戦争小説でしたが、
心に、ズシリと響きました。
感動です。
長編、読み応え十分。
傑作です、間違いない。
真保裕一に感謝。
そして、
戦争は無駄。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 真保裕一
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