空を見てみよう
「空の中」(129/122)
凄いことが、待ってるぞ。
さあ、首が痛くなるまで、ずーっと、上を見ていよう。
で、ハードなSFです。
もう、ワクワクしちゃうSFです。
心も温まっちゃうSFです。
もう、読まなくちゃいけないSFです。
すぐに買ってください。
そして、すぐに読みましょう。
航空機事故から始まったと思ったら、
未知の生命体とか出てきちゃって、
なんじゃ、コリャ?なんだけど、
物語りは、いつの間にか「国家の存亡」に係わる事態へ進展します。
太古の昔から甦った「モノ」の正体は?
敵?味方?それとも、そんな概念を一気に越えちゃってる?
そして壊れていく少年、少女の心は誰が救うのか。
これだけ、読むと、
全くわけのわからない作品に思われそうですが、
そんなこと、絶対にありません。安心してください。
中でもお気に入りは「敵」との会話の部分。
言葉と言葉のぶつかり合いって、
日常は何気なく見過ごしているけれど、
本当は、こんなにもスリリングで過激な出来事なんだと気づかされました。
仁淀川の「宮じい」も最高です。
彼の言葉も強力です。
心から淀みなく出てくる言葉の力って、凄いんですね。
他にも最高な部分、てんこ盛りです。
そんなてんこ盛りな作品をビシっと背筋を伸ばして書き上げた、
有川浩。
いや〜、ありがとう。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
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