初京極堂
「魍魎の匣」(138/122)
今まで2,000作品ぐらい、読書してきましたが、
今、やっと。京極堂にたどり着きました。
いやあ、長い道のりでした。
本作品も、購入してから約二年。読み始めてから半年以上でしょうか。
濃厚な文庫1,000頁。
分厚いので家読みだけしか出来ずに、
こつこつと積み重ねて、
一夜一夜、徐々に京極堂の「魔の手」に絡みとられていく感覚。
最後は一気に200頁。
いやあ、ドキドキものでした。
ハコにまつわるお話。
さまざまな事件が無関係に続発。
殺人未遂、誘拐、バラバラ殺人、怪しげな宗教。
最初は訳が分からず、
独特な文体でもあり、読み進めるスピードも停滞しがちで、
最後まで読みきれるかな〜とか、思ったり。
元女優、マッドサイエンティスト、財閥の放蕩息子。
登場人物もバラバラ。
もう、なんだろう、この物語は?
どこに行くのだ???
がしかし、
この全ての要素が一箇所に集中されているカタルシス。
1,000頁だからこそ体験できる、
物凄い収束力に、もう、興奮しまくり。
厚いエンタテインメント、この圧倒的物量攻撃。
京極夏彦、ヤバいぜ。
やっぱ、ヤバいぜ。
※はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 京極夏彦
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/09/08
- メディア: 文庫
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