趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

初めての周五郎

「五弁の椿」(18/122)
 
今から五六年前にもらった小説。
時代物、苦手なんで、、、
実にこれが初・山本周五郎でした。
 
鮮やかな復讐劇。
江戸の町での連続殺人は、
若く美しく艶やかで危険な娘「おしの」の仕業。
ぶっちゃけ、父の仇を次々と着実にこなしていくだけの物語なのですが、
その描き方が繊細で且つ可憐で。
周五郎という作家の、
文字に対する愛情というかなんというか。
文章からにじみ出てくる風景、情景、人の思いが、
本当に丹念に織り込まれている。
いや、素晴らしい。
天保の町並みが、そこには生きている。
今、住んでいる所から近いところで繰り広げられる物語を、
タイムスリップしてじっくり読ませてくれる。
そこには「おしの」生きている。
  
たまには、時代物も良いですね。
そして、
大御所の書く文章は、やっぱ、良いですね。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

五辧の椿 (新潮文庫)

五辧の椿 (新潮文庫)

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