僕は、好きです
「蒲公英草紙―常野物語」(21/122)
恩田陸の「常野」シリーズの二番目なのでしょうか。
このシリーズ、
ちょっと間違って、順番、無視して読み始めたんだけど、
今となっては、
順番通りじゃなくて、良かった気がします。
本作品は、田舎の少女の中心とした
他愛のない「ようにみえる」物語。
旧家槙村家の病弱なお嬢様、聡子と
その話相手に抜擢された普通「といっても医者」の娘、峰子。
二人の何気なく、でも輝き立つ生活の中に、
ある日、突然、やってきた家族。
そう、常野の人たち。
このシリーズは、
正解とか、強い意志とか、
あまり感じられないところがあって、
そこが苦手な人もいると思います。
でも、
この常野の人たちの気持ちに触れている時間が、
たまらなく素敵であり、
そのために、ゆるりゆるりと頁を捲る。
そんな読書が、
僕はとても好きなんで。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/05/20
- メディア: 文庫
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