久しぶりに、読みながら震えてしまいました。
「悪人・上」(33/122)
「悪人・下」(34/122)
悪い人とは、
どういう人のことを指すのでしょうか?
殺人事件が起こります。
犯人は、法治国家の日本では、間違いなく「悪人」です。
殺された人に罪はありません。
当然のことです。
殺人犯と逃げる人がいます。
理由は、愛してるから、、、だけ?
一緒にいたいから、、、だけ?
殺された女性の親の怒りは。
殺した男性の保護者の両親は。
事件に係わる無責任な男の存在意義は。
犯人に心を許したオンナの言い訳は。
明確な答えを提示することなく、
作者、吉田修一は読者を追い込んでいきます。
自分は、
悪人なのではないのでしょうか?
映画化されるんですね。
読んだ限り、深津絵里のキャスティング、良いと思います。
妻夫木聡のセックスシーン、どう彼が演じるのか、注目だと思います。
読んでおくべき作品でしょう。
人と人との係わりは、
幸福も産み出すし、
それと同規模、ある時はそれ以上の不幸を巻き起こします。
でも、
孤独は、
より深い不幸を「育む」だけなのではないでしょうか。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
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