宮部は、何が違うんだろうか?
「楽園・下」(57/122)
16年前、
殺した長女を床下に埋めた夫婦と
当然ながら同じ家で暮らしていた次女のお話。
どうして、長女は殺されたのか?
その理由に取り憑かれたのは、
あの「模倣犯」の前畑。
このテーマ、宮部みゆきがどう書くのか。
ああ、こう書いたんだ。
やっぱ違うね。
別に読者も、
長女殺しの原因なんか、
わかんなくても、もう大丈夫だよ、って気になってくるんじゃないかな。
物語のメインラインは、もういいから、
宮部さん、もう十分だよ、本当に優しい人がいたって事がわかっただけで、
もう、感動したから。
そんな気持ちの上に、更に、宮部は乗せてくる。
それも、流れの中で。
どこが印象に残ったかといわれると、
実は、
これといったポイントも無いかも。
それは、文庫930頁の1ページ1ページの、
全てが完璧だし、
登場人物全員が生きているから。
そっか、
宮部みゆきはパーフェクトな作家なのか。
なんか納得。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/02/10
- メディア: 文庫
- 購入: 4人 クリック: 18回
- この商品を含むブログ (52件) を見る
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)