趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

宮部は、何が違うんだろうか?

「楽園・下」(57/122)
 
16年前、
殺した長女を床下に埋めた夫婦と
当然ながら同じ家で暮らしていた次女のお話。
 
どうして、長女は殺されたのか?
その理由に取り憑かれたのは、
あの「模倣犯」の前畑。
 
このテーマ、宮部みゆきがどう書くのか。
ああ、こう書いたんだ。
やっぱ違うね。 
別に読者も、
長女殺しの原因なんか、
わかんなくても、もう大丈夫だよ、って気になってくるんじゃないかな。
物語のメインラインは、もういいから、
宮部さん、もう十分だよ、本当に優しい人がいたって事がわかっただけで、
もう、感動したから。
そんな気持ちの上に、更に、宮部は乗せてくる。
それも、流れの中で。
 
どこが印象に残ったかといわれると、
実は、
これといったポイントも無いかも。
それは、文庫930頁の1ページ1ページの、
全てが完璧だし、
登場人物全員が生きているから。
 
そっか、
宮部みゆきはパーフェクトな作家なのか。
なんか納得。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

楽園 下 (文春文庫)

楽園 下 (文春文庫)

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