趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

この作品に、今、めぐりあうという運命

スロウハイツの神様・上」(66/122)
スロウハイツの神様・下」(67/122)
 
このタイミングで、
本作品を読めるなんて、
凄いと思いました。
 
これが一ヶ月前ならば、また違う思いだったでしょう。
この先の梅雨の季節に読んだとしても同様。
この、3月から4月の一週間、
スロウハイツの住人になれたことに感謝。
そして、
辻村深月に、とってもとっても、感謝。本当に感謝。
 
本作品、チヨダコーキというベストセラー作家を軸に展開する。
人気シナリオライター、環の所有するスロウハイツに集う「創作者」たち。
その中のナンバー1がコーキ。
その他、作家、漫画家、映画監督、画家、プロデューサー。
モノを作り出す人達の気持ちが錯綜するスロウハイツ。 
彼らが作り出すものが「お金」になる。
そのお金の為の「陰謀」もある。
恋愛との葛藤もある。
 
でも、やっぱり、
モノを作りたいという圧倒的に「好き」という感情がある。
  
本作品を読んで、こんなキレイ事、バカバカしい〜とか思う人もいるかもしれない。
でも、ちょっと考えて欲しい。
このキレイ事を書いている辻村深月のことを。
彼女は、このキレイ事のことを心から好きだから、愛しているから、
作家という職業をしているのではないだろうか。
 
それにしても、最終章の書きっぷりには、惚れ惚れする。
読んでいて震えるくらいの感動と喜び。
読書の醍醐味、これほど打たれたのは久しぶりかも。
頁をめくるたびに、行を進めるたびに、文字を追うたびに、
胸がいっぱいになっていく。 
 
 お久しぶりです
 
その一言の重さこそが、読書の楽しみなのでしょう。
 
ラストの西尾維新の解説も秀逸です。
是非、読んでほしい一冊です。
 
絶対に、元気になれますから! 
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(上) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

スロウハイツの神様(下) (講談社文庫)

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