趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

麻薬と、政治と、お金と、命と

「犬の力・上」(71/122)
「犬の力・下」(72/122)
  
 
なんて、悲しく厳しい作品なんでしょう。
これほどまでに現実社会の残酷さを描いた作品はあったでしょうか。
読後に訪れる虚しさ。
ドン・ウィンズロウは、
麻薬、薬物に侵される世界の危機を、
本当に、本当に、本当に世の中に伝えたかったのでしょう。
 
衝撃的です。
そして、
我々はこのリアルにどう立ち向かえば良いのでしょうか。
この先、世界はどうなるのでしょうか?
 
北米、メキシコを舞台に、
麻薬マフィアと(一応)政府との闘い。
30年以上に渡る、血と汗と裏切りと金とを巡る争い。
 
正直、気軽にオススメできる作品ではありません。
痛みを伴う読書です。
でも、「このミス1位」ですから。
物凄く動かされます。心が揺れます。
正義なんて、非常に怪しげなのものであり、
宗教心も、実に相対的なものでしかなく。
 
でも、何が一番大事なのか。
教えてくれます。
 
覚悟して読め。
そして、感動せよ。
 
  
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

はてな年間100冊読書クラブ
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)