展開が全く読めないスリル、快感。
「死神を葬れ」(76/122)
読み始めた時に、
この結末を予想することなんて不可能。
この物語の展開すら、
全く想像出来ませんから。
医者が主役、ですが、
常識を超えたストーリーが待ち受けてます。
医者とマフィアと殺し屋と純愛を一気に描くという、
暴挙に出たジョシュ・バゼルは天才です。
生と死はセットで存在する。
殺した命は救った命で償えるのか?
そんな重いテーマもあるんですけど、
全編、生命を軽視するクールで御馬鹿なノリは最高です。
さらに脚注を使った読者とのコール&レスポンスなレトリック。
こんなの初めて!
読書好きな人を小バカに扱うテクニック。
マヂでヤバい。
ちょっと(かなりかも)グロテクスな描写の混じってますが、
このスピード感、この臨場感は、
素晴らしい。
新しいスタイルの小説、興味なるならば、お試しください。
損はさせませんから。
読書の醍醐味、久々に、圧倒的に、実感。
- 作者: ジョシュバゼル,池田真紀子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/07/28
- メディア: 文庫
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