ぼくはオトナか!?
「ぼくのキャノン」(97/122)
池上永一の書く沖縄を読むたびに、
その島に行きたくなる。
絶対ウソ、ありえない事象が書かれているんだけど、
もしかして、
あの島ならば。。。
うん、そうだよ。
今、自分の生きている東京での現実が虚構で、
この作品の中の沖縄、琉球の姿が真なんだよ!って思える最高の時間がそこにあります。
キャノン?カメラ?
違います。
キャノン砲。大砲、武器のことです。
その地域の城の上にそびえるキャノンを巡っての物語。
本作では太平洋戦争を、
真正面から受け止めている沖縄の現実が、
ファンタジックで、クロバティックで、アンビリーバブルな展開の中に、
一本、ズシリと通ってます。
少年、少女は現実を知ってオトナになる。
世間ではオトナになること=汚くなることとして、
マイナスにとらえる傾向がなくはないです。
でもね、
生きている限り、そう、生きさせていただいている限り、
人はオトナになるんです。
今の世の中、
もっと、みんなでオトナになるべきなんです。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 池上永一
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/03/25
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