趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

昭和の東京の輝き

「かたみ歌」(119/122)  
 
 
初読です。
朱川湊人
直木賞作家。
今更ながらです、、、
申し訳ないっす。
 
で、早くも、以下、
東京の下町とは、こういう場所なんだという事を力説しつつ、
ネタバレしちゃいます。
ここにある昭和の日本は、
当然、切なく悲しい歴史も内包してるけど、
それはどんな時代でも一緒だけど、
その負のパワーを上回る何かがあるんだよね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
で、実は、簡単に言うと、幽霊モノ、心霊現象系なんです。
それが実に効果的。
ノスタルジーを怪奇現象に置き換えることによって、
あの頃は良かったな〜系の陳腐な作品ではなく、
人の心は普遍的であるというシンプルなメッセージが、
ひしひしと伝わってくるんです。
 
また、個人的には、
この作品の舞台が、生まれた場所から非常に近い(に違いない)ということもあり、
より、胸に、迫ります。
グッときちゃうよ。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

かたみ歌 (新潮文庫)

かたみ歌 (新潮文庫)

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