地ベタを這い進む文字の遅遅とした流れに
「乳と卵」(132/122)
何かすぐに読み切れる厚さの本が必要となり、
じゃ、これだろ、って事で、
気軽な気持ちで買ったことが、
正解でした。
あまり自分の読書ゾーンに近くない作家、
川上未映子、初読です。
この大阪弁(関西弁?)の文字化という技。
そして、計算された改行。
そして、この内容。
いやはや、凄い。
頁から押し返されてしまいそう。
この紙に、印刷に込められた力は圧倒的でした。
やっぱり、芥川賞を獲得する作品は、
何か違うのでしょうか。
母と娘。
豊胸手術と生理。
なんか、女の強さっていうか、地力というか。
男は女に勝てない、、、って感じ。
うーむ、なんだろう。
生きていくことには理由なんていらなくって、
だから、当然ながら、
豊胸手術だって明確な目的なんか必要なくって、
だからといって、
適当に施術するようないい加減さはNGであって、
それと同じように、
娘にも、娘なりの考えがあって、
その考えの正誤は、
結局のところ、誰も教えてくれなくって、
とどのつまり、
なんで生きているのかとか、
どうでもよくって。。。
うん、すぐ読めるから、読みましょう。
で、
その先は読者の世界でしかないわけで。
こういう本に出会えるから、
やっぱ、読書はやめられませんね〜
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 川上未映子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/09/03
- メディア: 文庫
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