趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

小学校の高学年

びっくり館の殺人」(141/122) 
 
 
館シリーズ第8弾。
本作品、「ミステリーランド」という「子供向け」ミステリシリーズとして
書かれたってことなど、
最後の解説を読むまで知りませんでした。
 
子供といっても、
これは10歳以上対象でしょう。
小学校5、6年という男性と女性が分化していきつつ、
はじめて人生の岐路を体感する時代です。
不安定な心を象徴するような、
怪しくも、危険な香の作品です。
そんなときに出会いたかったな、
こんなミステリに。

 
そんな、一種の変化球ですが、
実にバッサリとやってくれました。
素晴らしい。これぞミステリの基本。
正々堂々としたアプローチをここまで書ききる綾辻行人、やるな!!
 
ミステリに初めて触れる人にとっては
 あ〜、こういうことなんだ。
 で、次はどんな仕掛けがあるのかな〜
ってミステリの深みに引きずり込まれることでしょう。
当然、手練れの読者にとっても、
深読みしどころ満載です。
 
リリカの本当の正体は?
最後に出てきた二人が過ごした約10年はどうなってるの?
パーティーの出席者は?
鹿実は何をしてたの?
う〜む。
妄想つきません。
  
あらためて館シリーズ。振り返れば、
十角館、水車館、迷路館、人形館、時計館、黒猫館、暗黒館、びっくり館。
たしか全部読んでるはずだけど。。。
再確認しましょ。
 
   
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

びっくり館の殺人 (講談社文庫)

びっくり館の殺人 (講談社文庫)

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