趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

発見、二つ

阪急電車」(148/122) 
  
 
一つ目。
有川浩って作家の書く文章って、
誰にでも書けそうな体を装っているけど、
非常にシンプルで自然に流れてくる感じだけど、
そんなことは無い。
全く無い。
 
かといって計算されているわけでもないんだけど、
圧倒的な筆力をもって、
圧倒的な平生を圧倒的に丹念に描いているから、
そう読めるんだろうな〜
 
阪急電車の中でのお話。
舞台となる今津線、すいません、知りませんでした。。。 
で、簡単にいえば、
その電車の中、各駅で繰り広げられる様々な人間模様が、
18篇の連作で描かれるんですが、
非常に巧みであり、緻密であり、とにかく読ませる!
この技、もう体も心も今津線だから。
なんだ、このリアリティは!
これが有川の力なのか!!
 
一歩間違えば、
テレビとかで軽薄に語られるような、
やさしく、ほろ苦く、元気が出る物語なのだけれども、
有川が書くと、
真にやさしく、真にほろ苦く、真に元気が出る物語になるのだ。
 
心がトゲトゲしてきた時には必読。
人って、捨てたモンじゃないぜ。
 
で、二つ目。
今更ながら知りました。
有川浩って女性だったんですね。。。
自衛隊三部作
そう言われれば、そうだよな〜
だから、ハマったんだよな〜
軍隊モノを書く=男性と思っていた事、反省します。
先入観って、怖いですよね。気をつけましょう。
 
でも、高村薫は最初から知ってましたよ、、、と

 
   
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

阪急電車 (幻冬舎文庫)

阪急電車 (幻冬舎文庫)

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