スパイもの。やっぱ、いいね!
「ぼくを忘れたスパイ・上」(12/144)
「ぼくを忘れたスパイ・下」(13/144)
僕の読書の原点の一つは「海外スパイもの」です。
ちなみにもう二つあって、それは「アガサ・クリスティー」と「火車」です。
で、とにかく、海外スパイものは、
日本で文庫化されている作品は八割方読んでる気がします。
作品紹介に、
CIA、KGB、MIなんとか、モサド、KCIA、内閣情報調査室とかあると、
とりあえず買いです。
その中でも、本作品の愉快痛快度はかなりのハイクラスです。
だって、主人公のスパイがアルツハイマーなんですから!
そもそも、スパイものの弱点として、
物語が都合よく展開してしまう、、、というのがあります。
その極端な例が、映画の007シリーズでしょうか。
あれは007シリーズだから許されているわけであって、
たまに、駄作に出会うことも、正直あります。
ですが、本作品、このアルツハイマーという設定を、
本当に「都合よく」使い、その弱点を最大限パロって、
そこにアクションやギミックやトリックや駆け引きをてんこ盛りでブチ込んで、
どんでん返しの連続に仕立て上げています。
このスピード感、たまりません。
で、しっかり、父と息子の物語まで描いているんで、
本当にエンタメしてます。
ほんと良質の作品です。
スパイもの、敬遠しがちな方にもオススメ。
誰が見方で、誰が敵で、
誰が本当の敵で、誰が本当の味方なのか?
思う存分、楽しめますよ!
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
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