防御する、自分の中で
「ルームメイト」(14/144)
以下、全てネタバレです。
文庫のオビのコメントで、
〜ミエミエな展開だなあと、思っていたら、
意外な方向に話は進んで、
いやあ まんまと騙されました〜
その通りなんだよなぁ。
ミエミエなんだよなぁ。
そこの仕掛けなんだよなぁ、この作品。
で、多重人格ものです。
今は「解離性同一性障害」というのでしょうか。
一人の人間の中に複数の人格が入っている。
それぞれの人格が交流する場合もあるし、
主従関係を気づく場合もあるし、
それぞれが全く関知しない場合もあるらしい。
多重人格者が犯罪を犯す。
そこがミエミエの展開なんですが、
その流れで「油断」して読んでいると。
大どんでん返しとは少し違う「仕掛け」があります。
でも、普通に考えて、
いつも同じ性格、人格でいることは難しい。
少なくとも多重です。
でも、多重にすることによって自分を守っているわけですね。
ディフェンスですね。
過剰にディフェンスしてしまったり、
攻撃が過剰すぎると、
それをフォローする人がいない場合は、
たった一人の場合は、
人は、
きっと、
壊れるんですね。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 今邑彩
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2006/04
- メディア: 文庫
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