趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

好きな武将、決めた。

利休にたずねよ」(33/144)
 
 
それは、千利休
なんて奴なんだ!
 
構成の妙。
この書き方、素晴らしすぎる。
時間の流れの中で、
読者は、もう作品に身をゆだねるしかない。
その恍惚とした感覚。
読書の醍醐味。
 
どんな構成か書くとネタバレになるので控えますが。
利休を中心として、
彼、そして彼にまつわる人物を介して、
彼の最大の敵、豊臣秀吉を描いているのですが、
この構成だからこそ、浮かび上がる、秀吉の人柄が秀逸。
そして、
その秀吉にただ一人立ち向かっていった利休の精神構造も、
この構成だからこそ、
読む人の心に入り込んでくる。
 
それにしても、利休、最高。
やな奴かもしんないけど、尊敬する。
こんな無骨な武将、他にいないと思うよ。
こういう人に憧れます。
生き様が、死に様に反映され、
死に様によって、人の価値は確定するのかな。


 
さすが直木賞
文句なしに、オススメ。
歴史小説が苦手でも全く問題ないです。
初・山本兼一、堪能。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

利休にたずねよ (PHP文芸文庫)

利休にたずねよ (PHP文芸文庫)

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