チャラいけど
「もう誘拐なんてしない」(37/144)
けっこう、芯、通ってますよ。
初めて、東川篤哉、読みました。
今、人気なんですよね。
コミカルなストーリーテリング。
会話に対する「地の文」での突っ込み。
この技が巧み。
物語からつかず離れず。
読者の物語への没入していく流れを、
さりげなくフォローしてくれている加減の良さ。
絶妙。
ヤクザの親分の娘・絵里香と、
ひょんなことから狂言誘拐をすることになった主人公・翔太郎。
門司、下関を舞台に行ったり来たり。
軽トラやら、小型船舶やら、
ドタバタと事件は進行していきます。
なんか締まりなく事件、進むな〜って油断してたら、
それは作者の罠でした。
突如、殺人時間が発生。
緩急つけた展開。
作者、うまいです。
良い意味、軽く読める作品。
ナイス、エンタテインメント!
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 東川篤哉
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/07/09
- メディア: 文庫
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