生命の意味とか価値とか意義とか
「ハーモニー」(47/144)
敢えて言おう。
伊藤計劃。
死ぬなと。
生命があと少ししかないと認識した著者が、
この作品を書いたかと思うと、
凡人たる僕は、
どう反応したらよいのかもわからない。
ここまで、
命に真正面から闘いを挑む伊藤。
凄い、凄すぎる。
SFです。
核爆弾で世界を壊しまくった世界に、
新たにあらわれた「生府」。
テクノロジーにより、病気は消滅し、
人々は、リソースとして、安穏とした日々を過ごす。
でも、
その調和は、
その死を恐れること無い世界は、
果たして、
幸せ?
死あわせ???
体と意識。
人類はどちらを優先するのか。
人は、何のために生きているのか。
生きるということの意味を、
本当に、
分からなくなり、
同時に、
分かるわけないなと実感。
傑作です。
また、敢えて言おう。
伊藤。
なぜ、死んでしまったのか。
そして、
神はいないのか、と。
傑作、間違いない。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 伊藤計劃
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/12/08
- メディア: 文庫
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