趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

生命の意味とか価値とか意義とか

「ハーモニー」(47/144)
 

敢えて言おう。 
伊藤計劃
死ぬなと。
 
 
生命があと少ししかないと認識した著者が、
この作品を書いたかと思うと、
凡人たる僕は、
どう反応したらよいのかもわからない。
ここまで、
命に真正面から闘いを挑む伊藤。
凄い、凄すぎる。
 
SFです。
核爆弾で世界を壊しまくった世界に、
新たにあらわれた「生府」。
テクノロジーにより、病気は消滅し、
人々は、リソースとして、安穏とした日々を過ごす。
でも、
その調和は、
その死を恐れること無い世界は、
果たして、
幸せ?
死あわせ???
体と意識。
人類はどちらを優先するのか。
人は、何のために生きているのか。
 
生きるということの意味を、
本当に、
分からなくなり、
同時に、
分かるわけないなと実感。
 
傑作です。
また、敢えて言おう。
伊藤。
なぜ、死んでしまったのか。
そして、
神はいないのか、と。
 
傑作、間違いない。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)

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