趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

闘う少女はなぜこれほどまでに美しいのか

マルドゥック・スクランブル 圧縮」(54/144)
 
 
今をときめく冲方丁、初読。
アニメ化もされて、
一体全体ど〜んな話かと思って読み始めたら、
実に、ハードなSFじゃないですか。
 
まあ、お約束ながら、超美少女が出てくるのですが、
その美少女の内面の構築度合いが流石。
冲方丁、並みじゃない。
不幸な生い立ちに対峙する少女・バロットの美しさが、
そのあとの超絶な戦闘マシンとしての彼女を成立させる。
でも、この圧縮では物語は終わらない。
バロットの誕生が描かれるのみである。
 
未成年娼婦が連続して消されている。
その背後には、巨悪が隠されている模様。
爆炎にのまれ死にかけたバロットを救ったのは
委任事件担当官にして万能兵器のネズミ、ウフコックだった。
法的に禁止された科学技術の使用が許可されるスクランブル-09。
この緊急法令により蘇ったバロットはウフコックと共に悪に挑む。
そこに敵の担当官ボイルドが立ち塞がる。
 
ボイルドに雇われたエログロ殺し屋集団は秀逸。
毅然としたバロットの殺戮も眉目秀麗。
実に、正しいSF。
 
さ、続き、買わなきゃ。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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