闘う少女はなぜこれほどまでに美しいのか
「マルドゥック・スクランブル 圧縮」(54/144)
今をときめく冲方丁、初読。
アニメ化もされて、
一体全体ど〜んな話かと思って読み始めたら、
実に、ハードなSFじゃないですか。
まあ、お約束ながら、超美少女が出てくるのですが、
その美少女の内面の構築度合いが流石。
冲方丁、並みじゃない。
不幸な生い立ちに対峙する少女・バロットの美しさが、
そのあとの超絶な戦闘マシンとしての彼女を成立させる。
でも、この圧縮では物語は終わらない。
バロットの誕生が描かれるのみである。
未成年娼婦が連続して消されている。
その背後には、巨悪が隠されている模様。
爆炎にのまれ死にかけたバロットを救ったのは
委任事件担当官にして万能兵器のネズミ、ウフコックだった。
法的に禁止された科学技術の使用が許可されるスクランブル-09。
この緊急法令により蘇ったバロットはウフコックと共に悪に挑む。
そこに敵の担当官ボイルドが立ち塞がる。
ボイルドに雇われたエログロ殺し屋集団は秀逸。
毅然としたバロットの殺戮も眉目秀麗。
実に、正しいSF。
さ、続き、買わなきゃ。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
マルドゥック・スクランブル The 1st Compression 〔完全版〕 (ハヤカワ文庫JA)
- 作者: 冲方丁
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/10/08
- メディア: 文庫
- 購入: 15人 クリック: 131回
- この商品を含むブログ (81件) を見る
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)