趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

中弛み

マルドゥック・スクランブル 2nd 燃焼」(65/144)
  
 
三部作の真ん中だから、
出来ることがある。 
スターウォーズが顕著な例。
帝国の逆襲、実に深い。
 
本作品もマルドゥックの真ん中。
一作目の興奮を分解して読者に伝えつつ、
三作目のクライマックスに向けて、呼吸を整える。
それを「中弛み」と呼ぶ人もいるだろう。
間違いない。
だって、弛んでるから。
その弛みで作者は遊び、読者は享受する。
じゃなきゃ、上下巻、
もしくはハリーのように7部作位にすればいい。
それは作者の戦術である。
その戦術に、思いっきりやっつけられるのも、読書の愉しみ。
 
相棒、ウフコックの治療のために、一時休養中のバロット。
そこで、マルドゥックの意味を垣間見る。
そして、同時に「宿敵」シェルの本質を知る。
さあ、反撃。
しかし、舞台は、なんと、カジノ。
 
そして、冲方の戦略が炸裂する。
ポーカー、ルーレット、ブラックジャックという壮絶なバトルシーンが火を噴く。
これは必読。
本当に必読。
全く弛んじゃいないけど、中弛み。
うん、必読。
  
さ、もったいないけど、次、行こ。
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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