この読書は「闘い」ではないかと
「NECK」(81/144)
舞城王太郎の映画化もされた作品「NECK」は、
舞台版もあったんですね。
もちろん、小説も。
本作品は
・この文庫のための書き下ろし
・舞台化された脚本+絵コンテ(コレが始まりらしい)
・既存発表作
・映画の原案となった脚本
という四部構成になっています。
それぞれが、
もう、滅茶苦茶な中、
ほとんど狂気の世界が展開されていく。
その中に細く、強く、密やかに通る一本の何か。
なかなか、その「何か」を掴ませてくれないんだな〜、舞城。
意地悪な作家です。
一番わかりやすいのは、4番目のNECK。
映画化されたものです。
恐怖が「お化け」を生み出すというお話。
でも、なぜ、このテーマが「NECK」なのか?
そこまでたどり着けない・・・
読者の思考にチャチャと入れるかのように
舞城が文章で攻撃を仕掛けてくる。
辛い読書だぜ。
でも負けないぞ、舞城!
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 舞城王太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/07/15
- メディア: 文庫
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