・・・言葉にならない
「悼む人・上」(108/144)
「悼む人・下」(109/144)
なんという作品だ。
死者を「悼む」人の物語、だ。
どう鑑賞して、言葉にすれば良いのか分からない。
この読後の、柔らかな心を、気持ちを。
この優しさは、死の優しさなのだろうか。
そんな単純なことじゃない。
本作の主人公、静人が教えてくれる。
死を迎える母。
死で生計を立てる週刊誌記者。
死をもたらして服役してきた女。
そんな3人が、
死を悼む男、静人との関係の中で、
簡単にいえば、生の意味を知る。
いや、そんな陳腐な表現じゃないんだよな〜
意味とか、目的とか、そういうシンプルな単語じゃないんだよな〜
あ〜、言葉にできない。
とにかく、傑作ですね。
伊達に直木賞じゃないですね。
ま、読んでみましょうよ。
文庫二冊。けっこうすぐに読めます。
1,000円ちょっとで、
こんな気持ちになれるなんて、
贅沢すぎます。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
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