ゴッドファーザーから学ぶ
「フランキー・マシーンの冬・上」(112/144)
「フランキー・マシーンの冬・下」(113/144)
いかしたマフィア・ストーリー。
引退した殺し屋のもとに、
過去の負の遺産が。
フランクは今は、
海辺で「餌屋」としつつ、
リネン業者を営む元マフィア。
元とはいうものの、
当時の「威光」をあてにした
トラブルシュートの依頼も無いわけではない。
人間関係上、断りきれきれないものには、
まあ、対応してあげている。
そんな中、ある依頼から、
フランクは、過去の「殺し屋」状態に復帰せざるえない状況に陥る。
なぜ、命を狙われる?
誰が、俺の命を奪おうとしている?
物語は、
危機を回避しつつ、敵を倒しにいくフランクの「今」と、
町のしがないチンピラが「フランキー・マシーン」に成長していく「過去」が、
交互に、テンポよく、スマートに、粋に展開していく。
ラストが、いかにもフランキーな感じが旨い。
この微妙な匙加減。
所詮、元マフィア。でも、フランキーは、こういうマフィア。
うん、この余韻は秀逸。
さすが「犬の力」の著者、スッキリと終わらせないところがGood!
それにしても、
司法機関に、
把握はされつつ、拘束されずに、
他人の為に人を殺すということが、
圧倒的な「地位と名誉」を獲得する方法である。
これだけは間違いない。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
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